【問題】
マンションの各部分の劣化状態を調査する方法として、次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1 タイルの浮きを調査するために「赤外線カメラ」による撮影を行う。
2 コンクリートの強度を推定するために「シュミットハンマー」を用いる。
3 防水層の劣化を調査するために「建研式接着力試験器」を用いる。
4 モルタル仕上げ層の浮きを調査するために「打診用ハンマー」を用いる。
【管理業務主任者試験 平成23年第28問】
【解答】
1 適切
タイルの浮きを調査するために「赤外線カメラ」による撮影を行う。
赤外線カメラによる非破壊検査です。サーモグラフィーで温度分布を測定することで、建物の異常箇所を発見します。非破壊でできる調査ではありますが、信頼性は高くありません。
2 適切
コンクリートの強度を推定するために「シュミットハンマー」を用いる。
シュミットハンマー(Schmidt Hammer)は、コンクリートの圧縮強度を測定するための機器であり、これを用いた強度測定をシュミットハンマー法と呼ぶ。コンクリートに打撃を与え、返ってきた衝撃により強度を推定する反発硬度法の一つであり、構造物に損傷を与えずに検査が可能な非破壊検査手法である。コンクリートのほか岩石の強度測定にも使われる。
3 最も不適切
防水層の劣化 塗装の付着力を調査するために「建研式接着力試験器」を用いる。
4 適切
モルタル仕上げ層の浮きを調査するために「打診用ハンマー」を用いる。
外壁注入工事等に使用する、タイル等浮きの調査ハンマー。
タイル等の内部剥離を調べる検査器具。
したがって、解答(最も不適切)は3です。
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