【問題】
マンションの長期修繕計画の考え方に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1 修繕周期の近い工事項目は、経済性等を考慮し、なるべくまとめて実施するように計画する。
2 将来想定される工事項目すべてを含めた長期修繕計画を作成すれば、それ以降は、その計画を見直す必要はない。
3 修繕周期は、各部分の不具合によるリスクを減らすために長めに設定しておく。
4 各部分の修繕工事費用は、新築時の工事費用を採用する。
【管理業務主任者試験 平成23年第27問】
【解答】
1 最も適切
修繕周期の近い工事項目は、経済性等を考慮し、なるべくまとめて実施するように計画する。
2 不適切
将来想定される工事項目すべてを含めた長期修繕計画を作成すれば、それ以降は、その計画を見直す必要はない。その後は、5年ごとに見直す必要がある。
3 不適切
各部分の不具合によるリスクを減らすために長めに設定しておくわけではない。
長めに設定することは適切ではない。
修繕周期は、劣化する建物の部位や設備の性能・機能を実用上支障がない水準まで経済的に回復させることができなくなるまでに期間をいい、推定修繕工事項目ごとに、建物や設備の仕様や立地の他、劣化状況等の調査・診断の結果などに基づいて設定する。
(マンション管理の知識平成24年版P803)
4 不適切
物価は変動しますから、修繕工事費用は、長期修繕計画を作成した時点での単価に調査・診断した数量を乗じたものです。新築時の工事費用ではありません。
したがって、解答(最も適切)は1です。
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